受動態
受動態の用法
受動態は、主語が他者からの動作・働きかけを受け「~される」という意味になります。受動態の基本の形はessere+過去分詞ですが、イタリア語の受動態は他にもいくつかの形がありますので、意味の違いを理解し使い分けができるようになりましょう。
essere+過去分詞
be動詞+過去分詞で受動態を作る英語同様、イタリア語でもessere+過去分詞で「~される」という受動態を作ります。実際の動作主は前置詞daを使い「~によって」で表されます。
essere+過去分詞を使った例文
- Quel ragazzo e' amato da tutti.
(あの少年はみんなから愛されている)
意味上の動作主はtutti(みんな)です - Questa borsa e' stata disegnata da lei.
(この鞄は彼女によってデザインされた)
時制が近過去の場合、過去を表す助動詞essere+受動態を表すessereの過去分詞+動詞の過去分詞になります。全て主語に性・数一致させます
venire+過去分詞
venire+過去分詞でも「~される」という受動態を作ります。実際の動作主は前置詞daを使い「~によって」となりますが省略されることもあります。essere+過去分詞とは違い、venire+過去分詞の受動態は複合時制(essere venuto+過去分詞)で使うことはできません。
venire+過去分詞を使った例文
- Questo posto viene visitato da tutti.
(この場所はみんなから訪問される → この場所はみんなが訪れる)
意味上の動作主はtutti(みんな)です - Questa macchina verra' controllata da un meccanico.
(この車は整備士によって検査されるでしょう)
過去分詞は主語に性・数一致させます
andare+過去分詞
andare+過去分詞で「~されるべきである」という受動態を作ります。andare+過去分詞の受動態は動作主を明確に示さず、一般的な事柄として使われます。dovere+essere+過去分詞と同様の意味になります。また、venire+過去分詞の受動態と同様に複合時制(essere andato+過去分詞)で使うことはできません。
andare+過去分詞を使った例文
- Questa salsa va consumata in 2 giorni.
(このソースは2日以内に消費されなければいけません)
Questa salsa deve essere consumataと同様の意味になります - Questo vestito va lavato a mano.
(この衣類は手洗いされなければいけません)
Questo vestito deve essere lavatoと同様の意味になります
受け身のsi+三人称
si+三人称単数形もしくはsi+三人称複数形で「~される」という受動態を作ります。形は再帰動詞の三人称と同じ形になりますが、受け身のsiには必ず主語が必要で、一般的な事柄として使われます。
受け身のsi+三人称を使った例文
- Non si usa questo parcheggio.
(この駐車場は使われていません)
questo parcheggioが文法上の主語になります - Qui si vendono tanti libri.
(ここではたくさんの本が売られています)
tanti libriが文法上の主語になります
受動態 イタリア語文法練習問題
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非人称構文・非人称のsi -
直接法前過去
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